総選挙とオール沖縄 2021.11.25

オール沖縄への支持が低下したとの評価もあるが、コロナ禍で基地より生活が争点となった選挙だった。

全国で最も貧困率が高く政府の補助金に依存しがちな沖縄は不況になると自民党が強くなる。

オール沖縄候補が勝敗にかかわらず軒並み20〜30代の支持率で自民候補に負けた。逆に60代以上の有権者は概ねオール沖縄支持。

働き盛りの子育て世代から支持を得られないのは不況の影響だけではない。保守系の知事をみこしに担いだ革新政党の寄り合い所帯であるオール沖縄の、知事のカリスマ性によって演出されていた目新しさとメッキが時間とともに剥がれ、伝統的な革新の地金が見えている。

沖縄の革新を支えるのは沖縄戦や米軍占領統治の記憶や抵抗の体験だが、それらを共有しない世代には、革新の反戦平和の主張や動員型の運動は「古い」と映る。