南西諸島 進む軍事要塞日に抗う住民 2021.9.24

南西諸島では対中国戦略としてミサイル部隊を主とする自衛隊配備計画が進む。アメリカの対中戦略に沿った台湾有事の先導として展開してきたもの。新しいアメリカ戦略構想は「海洋プレッシャー戦略」

第一列島線(九州沖縄台湾フィリピン):米軍と自衛隊からなるミサイル部隊と、第二列島線(本州グアムパプアニューギニア)沿いに退避するアメリカ海軍空母機動部隊の二段構えの布陣。

台湾有事の場合南西諸島配備の自衛隊が米軍ととも第一列島線に展開。通過しようとする中国鑑艦艇をミサイル攻撃で封じ込める。第二列島線の米軍部隊は中国の中距離ミサイルが届かない地点から自国や同盟国の部隊を支援する作戦。

アメリカは米本土に戦火を及ばさない限定戦争を想定している。

最前線の日本(自衛隊)はやられ役だ。戦場となる南西諸島では中国のミサイルも後に沖縄戦時のような住民が逃げ惑う事態が懸念される。

南西諸島への自衛隊配備は、2016年の与那国島への監視警戒部隊を皮切りに、ミサイル部隊が奄美大島宮古島石垣島の島々に設置計画された。

馬毛島ではアメリカ空母艦載機の離着陸訓練移転と陸海空自衛隊の一大訓練計画が同時進行している。また陸上自衛隊の勝連分屯地(うるま市)にミサイル部隊を配備する方針が防衛省から地元に通告された。