イスラエル 大家族は夢 出生率3.01 2021.9.21毎日新聞

子供が2人以下の場合、周囲から自己中心的な人間とみなされる傾向にある。

ユダヤ人立離散の歴史の影響。自らの国を持たなかったため、唯一の財産である家族を強くし守ることがアイデンティティーとなっている。

イスラエルは18〜45歳の女性の体外受精を二人目の子供が生まれるまで全額補助している唯一の国だ。2018年には48,294回の体外受精が実施され9,399人の子供が生まれた。これは全出生数の5.1%にあたる。民族存続への意識はこうした政策にも反映されている。

ユダヤ人の母親を感じる子育ての負担感は日本人の母親より軽い。日本では通常妊娠がわかると自治体から母子手帳が渡され子供の状態を詳細に記録することが求められる。出産後も親が子供の面倒しっかり見ることが重視され、保育園では親と保育士がコミニケーションを密に取り子供の成長把握する。

一方イスラエルでは子供は親だけではなく親族や社会行うものだと考えられている。保育園で保育士の裁量が大きく親の負担は小さい。

高い出生率の背景の1つに考慮朝の経済の恩恵もある。世界でも屈指のハイテク産業が牽引し、GDP成長率は2016年から19年で3%超で推移している。19年に0.27%だった日本と対照的。経済の急激な成長が大きく、女性たちが収入の良い仕事につくようになり夫婦が多くの子供ができても対応できるようになった。