Jリーグ2ステージ制の是非

Jリーグ2ステージ制の是非
大東和美(チェアマン)、中西大介(統括本部長)の回答

 

●背景と必要性
・08年を境に観客動員数の減少。入場者一人あたりの年観戦回数は増えている=新規層が増えていない→放映権料/協賛金の低下を懸念。
・2012年J1はマイナス収支が5クラブ(札鹿鞠鯱神)
・対応策として、

1)協賛金や放送権料を元手としたクラブ配分金J1で4500万円、J2で2500万円の減額
2)戦略的投資の減額:例:レフェリーのプロ化・育成を減額
・経営状態回復が期待できないため、上記2つの対応策を避けるために2ステージ制を選択。
・シーズン中に勝負どころを増やして注目を集める。メディアの話題性。・日本代表の観戦に行くがJには行かない人達をどうするか。試算10億円の増収。「レギュラーシーズン放送増加→新規層獲得→放送権料増加」
FIFAランキング50位以内の約半数の国のリーグで2ステージ制やポストシーズン制を導入している(アルゼンチン、メキシコ、デンマーク、アメリカ)
・アメリカは4大スポーツの競合の中でMLSはアメリカのメディア環境に適合的。Jの観客動員数を抜いた。

●問題点
・不公平性:ホーム&アウェイ
・年間勝点1位のチームが優勝できない可能性→1位チームを尊重する仕組みに
ACL出場権・賞金圏:未定
プレミアリーググローバル化の産物。アジアの放映権が支えている。ACLの重要性がますます増す。
・過密日程化
・開閉幕時期(現状、日本3~11月の9ヶ月、欧州8~5月の10ヶ月):できるだけシーズンを長くする方向