宇野常寛・尾原和啓「ITビジネスの原理」

宇野常寛・尾原和啓「ITビジネスの原理」

・「夜の世界」:サブカル・アンダーグラウンド文化を肯定的に再評価
昼の世界=政治経済はこの10年で期待薄に。夜の世界は学生や暇な人達、世間から外れた人たちが担い手、斬新なアイデアの宝の山、今後の共同体や民主主義のイメージを作っていくツールになる(濱野・宇野『希望論』)
・インターネットで政治が変わると言われたが、結局山本太郎放射能喧伝派)と田母神ネトウヨ)しか得をしない。陰謀論者と炎上マーケしか得をしない結果になった2013年参院選
・炎上して100万人敵を作っても1万人の支持層を得るので、投票に結びつくには十分動員力を持ってしまう。

・インターネットは一般的にはコストカットや効率化のツールだが実際は逆。むしろ無駄や過剰さを生んでいる。
ホリエモンが10年前Tシャツ着用していたのは自分は経団連の仲間ではない新しい経営者だというアイコンだった。いま、ブランドでもTシャツでもおっさんスーツでもない新しいモノを作る必要。例えばアウトドアグッズ。機能性に優れているが、むしろ過剰・オーバースペック。それを求めてしまう人々。
・コンテンツ派は無駄や過剰の文化を育む。その文化をいかに明文化していくかが課題。
・インターネット以前:一部の都市エリートが文化を発信していたのが以前。現代は一人ひとりに文化発信の余地。
ベンチャーブーム:学生のサブカル文化的なものが支えていた。
・コンテンツとして売れること、と同時に文化として定着すること。